明るい無職は農家になりたい

非農家無職33歳が農家を目指す。

新規就農者=希少種ということを認識して動くべきだと思った無職

学校になかなか馴染めない、というか自分のレベルが低すぎてついていけてない明るい無職です!

 

学校は約20名の人間がおるのですが、その大半は親元就農者。
非農家新規就農者は明るい無職を含め2人しかいません。
しかしそのもう1人も数年前から師匠がおり、修行中の身。

そりゃね、レベルの差がハッキリ見えちゃうんですよ( ;꒳​; )

 


「非農家新規就農1年生はイレギュラー」

 

どういう事かと言えば
学校は親元就農、或いはそれなりに経験を積んだ新規就農者をメインに教えてきた訳です。
つまり明るい無職のような農業目指してるけど何もしたことの無い人間、というのは結構な異端者なのでした。

 

そうなると、この程度は教えなくてもいいだろう、とか、このくらいならもう想定して計画を立てられるだろう、なんてことが明るい無職には全くの未知の領域。
先生方も「え?そこからなの?」と困ってしまうレベル。

そのオーラを何と言うかヒシヒシと肌に受けているとね、そりゃもう気も滅入る訳で。

 

今になって初めて気が付きました。
「完全未経験の非農家とは県が想定している新規就農者のレベル以下の存在なのだ」
と、、、。

 


「辞めるか踏ん張るか」

 

実は辞めてしまおうか、くらい考えた時もありました。
何故なら、播種、定植、肥料、農薬散布、などを知識無しの所から実践スタートしていたからです。
先生も聞けば答えてくれますが、無知な明るい無職の質問なんて
「何でこの農薬なんですか?」
なんて大雑把な質問です。
聞かれた方も困ってしまいます。

 

そんな事を積み重ねていると、先生方のイライラもなんとなく感じられるというもの。
幸い(?)明るい無職以外にも親元就農ながらあまり知識の無い人間もおり、1人ターゲットになっている訳ではありませんが、そこそこの罵声を浴びせられ作業することもしばしば。

 

もうこれ自分で市民農園借りて調べながらマイペースにやった方がストレスフリーで勉強進むんじゃねーの?とか思って悶々としておりました。

とはいえ、罵声を浴びながらとて先生方の言ってることは正しく、経験としては貴重なものです。


また生徒同士は大体罵声の被害者になっており、絆は始まったばかりだと言うのになかなか強固なものとなっています。

 

1年という短い期間、すでに2ヶ月経過し、夏野菜も植え付けが始まっています。つまり夏野菜が終わり秋になればかなり学校は落ち着き、冬になればほぼ終わりなのです。
実際の期間なんて9ヶ月程度ということですね。

 

それに家には無い農業機械(草刈機、背負動力噴霧器、管理機、運搬機、トラクター)が使い放題なのも魅力的です。

辞めてしまえば確かにマイペースに勉強は出来ますが、農家への道は最短では無くなるのは確かです。


踏ん張れば今はストレスになりますが、横の繋がりもでき、師匠探しも「今農業学校に通っている」或いは「農業学校を卒業した」という裏付けが出来て強みとなるでしょう。

今のところ、なんとか踏ん張る方が理にかなってるということで頑張れています。

 


「非農家へのアドバイス

 

農業を目指した時

○年で農家になる!
何処で農地を探す!
○○農家になるんだ!
なんて目標を皆さん何かしら立てることでしょう。

思ったからこそ農家になるという選択をしたんでしょうし。


しかし、その目標や貴方の状態というのは思った以上に世間から認識されていないものなのです。

 

・就農予定地
・農地の面積
・資金
・拠点
・手持ちの機械や資産
・労働力の数
・知識量
・メインとする品種
・ハウスや路地など設備のバランス
・目標収益
・師匠はいるのか
・家族の協力は
・何年で就農するのか
・結婚予定は

などなど。自分の状況、目標を書き出して人に説明できる準備をして下さい。
明るい無職はこれを失念しました。というか、ほぼどれも決まっておらず、気恥ずかしくてあまり公言していませんでした。

 

その結果が、自分のレベル(計画性)と違うところへ行ってしまい、その摩擦で摩耗して行っている今の状態です。ハッキリ言ってシンドいです。

 

新規就農者がいなくて困っているのは何処も本当で、本心ではそれを解決したいと皆思っています。
なので、ちゃんと自分のレベルを測り、それを伝えられれば皆親身になって相談に乗ってくれます。

その上で、自分で果たしてそこで教えを乞うのが正解なのか考えてください。
いくら話し合っても、相手はこちらを100%理解してくれることはありません。最後は自分で判断することで、相手の理解の溝を埋めて行くしかないのです。

 


「失敗まとめ」

 

・何も決まっていない気恥ずかしさからやる気だけをアピールしてしまっていた

・やる気だけを買われ入学出来たが、やる気も豆腐メンタルなので弱々だった

・バイトも何も決めずに入学してしまった。本来なら週3バイトする、一日は休みや予備、学校は週3、などと決め、それで通えるかを確認すべきだった(毎日行く覚悟なら関係ないけど)

・自分のレベルを確認したうえで、座学がしたいのか、実技がしたいのか、そもそも何が分からないから何を学びたいのか、ということをハッキリさせておくべき

・何もわからないから一通りやりたい、は相手の都合に身を捧げると宣言することになる。豆腐メンタル向きでは無い死亡遊戯

・己を知り敵を知れば百戦危うからず、という言葉が新規就農者にはピッタリ。自分の状態を知り、誰から何を学ぶか、どう学びたくて相手はどう学ばせたいかを知り判断することは絶対に必要

 

という事で、明るい無職はメンタルを殺されバイトの余裕も無く資金をゴリゴリ減らしながら学校に通っているのが現状です。
おかげで計画の脆弱性を知れたので良かった部分はありますが。

 

まぁそもそも完璧に就農出来る能力があったなら、きっと社会人もこなせていたはずですからね!
しゃーないドンマイ自分。

 

この記事を読んでくれている新規就農希望者は是非とも己をさらけ出し、裸の気分で相談に行ってみて下さい。下手に繕うから摩擦も起きるのです。

 

一方、新規就農者と触れ合う機会がある人は、新規就農者のレベルを測ってみて下さい。
新規就農者はやる気だけは見せるものです。やる気だけを見て鵜呑みにするとお互い不幸になります。
自分の希望するレベルに無い新規就農者なら、断ったり他を探してあげるのも優しさです。

 

そんな事を考えながら夏野菜の予定を組む明るい無職でした。

農業バイトの話が難航している件について

最近農家バイトのハードルの高さを噛み締めている明るい無職です。
お金の話を嫌がる農家さんって多いんですよ。
その理由を考えてみました。


「家族でサポートするのが恒例」

 

農家さんは大抵が家族、親戚でサポートし合います。
血族=共助関係だったからですね。

しかし、現代においては若者は都市部へ、残ったのは年老いた老夫婦や兄弟です。
片方は老人ホームなてこともザラにあります。

 

さて、そんな価値観で農業をやってきた人間が、突然よそ者に働くから金をくれ、なんて言われても困るわけです。
なんせその経験がないのです。


すでに親戚ではなく友人に来てもらってお金を払っている農家さんは問題無く話せたりしますが。
(リンゴ農家のスーさんはすでに友人をバイトで雇っていたので、明るい無職にもバイトとして来てもらって抵抗が無かったのだと思います)
スーさんに関しては過去記事をどうぞ!

激戦!リンゴ農園!~葉っぱ取り編~① - 明るい無職は農家になりたい


「そもそもサラリーマンの気持ちで測るから噛み合わない」

 

決してケチや守銭奴という事では無いのです。

例えば会社員はお金は働けば一定額貰えますし、保険も年金も会社が負担する分があります。
しかし農家はその全てを自分で背負います。


資材を買うのも、種や苗を買うのもお金が必要なのです。経費で申請すれば下りる会社員とは違うのです。

なので、最初から労働をお金で買うことを経費として考えていない農家さんにはバイトを雇うことは無理なのです。

 


「農家さんと仲良くなる」

 

ただし農家の社長は農家さん本人です。
農家バイトとして働きたい人間がいることを伝え、その上でどの程度働いて欲しいかをちゃんと話し合えば農家バイトも可能です。

ここが普通のアルバイトと違うところであり、良い部分ではあるのですね。

 

アルバイト▶履歴書さえあれば誰でも受け入れられる可能性がある。
時給は約束され、他にも保険なども加入可能。
契約により縛られるが契約が守ってくれる。

 

農業バイト▶繋がりがないと話も来ない。
口約束の報酬で管理、保険など無い。
信頼で縛られるが信頼が守ってくれる。

 

契約か信頼か、という事ですね。

 

契約は出勤時間や休憩時間、規則や業務内容などビッシリ決められ、その中である意味守られて働く訳です。
ただし利益第一なので、利益をもたらさない者や契約を守らない者には容赦のない攻撃が待っています。

 

信頼はユルユルとした口約束で話が進みます。
勤務は9時くらい、終わりは日の入り前の4時くらいかなー。保険はないから怪我のないようにね!とか。
働いてみると緩くて心地よい面もありますが、雇用主の考え次第で如何様にも変わる環境は厄介な面も持ちます。

 

とはいえ契約の方で辛かった明るい無職としては、リンゴバイトの信頼で作られた労働環境は理想に近いものでした。

ただしそれはスーさんが良い人だった、という事です。
ホワイト企業ブラック企業があるように、ホワイト農家、ブラック農家があるのも忘れてはならないのです。

 


「さいごに」

 

農家さんとお付き合いする時は、その人が自分の感性と合うか否か、ということを見極めねばなりません。

企業と違い、自分の目的をしっかり話さねば後々トラブルに成りかねない、というのは面倒ですが、噛み合えば後々まで続く素晴らしい人間関係が構築できることでしょう。

 

農家さんはとにかく会ってみて、です。
農業体験、新規就農者向けの見学会、農業イベント、なんなら猟友会、様々な手を使い気楽に話に行ってみましょう。

 

とりあえず明るい無職は暖かくなったらクロスカブで県を問わずブンブン農家さんに会う旅に出たいと思います。

ひとつの物事に執着すると無職は楽しめない話

何かする時は完璧にしなきゃ!と思っていた明るい無職です。

勿論、完璧になんて出来ないので何もしないで三十路を迎えてしまいました( ;꒳​; )

「失敗に対する恐怖心」

何がきっかけかは知りませんが、物心着いた時には失敗を極度に恐れる性格だった明るい無職。
完璧主義、と言うよりは失敗恐怖主義でしょうか。
恥を晒すのを恐れるため、とにかく挑戦を避けてきました。
あと何かやってもネタに走りましたね。失敗しても言い訳が出来るように。

そしてここから更なる恐怖が待っているとは知らずに......。

「ネタに走ってネタに固執しだした」

そんな失敗を恐れネタに走った明るい無職少年。
次第に、ネタに走ることが己のアイデンティティだと思い始めてしまいます。
ナンバーワンよりオンリーワンじゃありませんが、ネタに逃げ始めたのです。

すると不思議なことに、オンリーワンでナンバーワンを目指すようになるのです。
オンリーワンのナンバーワンは中々に恐ろしいものです。
要するに変人の中でナンバーワンを目指し出すのです。
(アカン)
と思っても時すでに遅し、明るい無職は立派な変人として三十路を迎えてしまいました。

固執すると執着が生まれプライドが暴れ出す」

さて三十路になり無職になりもう固執も何も無いやーとなった明るい無職ですが、気を抜くとムクムクと共に育ったプライドが起き上がります。

プライドの正体は固執や執着から生まれる自尊心です。
ワイはこれについては詳しいんやで!こんなに時間かけとるんやで!
というようなものですかね。

徒歩の話でも書きましたが、空き缶1つ拾うのですら、それに執着するとプライドが目覚めます。
ワイが綺麗にしたんや!ゴミを捨てる奴は許さんぞ!とプライド大暴れです。
捨てる人もいるし拾う人もいる、それでええのです。

「どんな人間も本心ではプライドを育てたい」

プライドは自尊心、自尊心は個性、個性は自信、とまぁ根の深いのがプライド。
元を辿ればポジティブな感情なので、やはり育てたくなるのが人間というものです。

若い頃はそれで良いのだと思います。
失敗も成功も含めて大いに育てればいい。
ですが、大人になり、自分というものが確立されたら、捨てるべきなのがプライドなのでしょう。

捨てるべきプライドを捨てられない大人が、パワハラなどをし、他者へ寛容性の無い社会を作るのです。

固執しない人生」

固執しないとは、つまり何があっても「まぁいいや」と流せる事です。
それ即ち、失敗を恐れない、という気持ちでもあるんですね。

明るい無職に無かったものです。
今現在、明るい無職はこの固執しない、という感情を完璧に持つことは出来ていませんが、ゆっくりと育てていきたいと思っています。

プライドを守り、失敗を恐れる無職ほど不自由な事はありません。
固執せず、失敗を恐れない無職になりたいと思う明るい無職でした。

明るい無職は回転主義(サイクリスト)を目指したい

物欲にまみれた怪物こと明るい無職です。
人は裏切るが物は裏切らない(迷言)。
今回は回転主義についての記事です。
そもそも回転主義(サイクリスト)なんて言葉があるか謎ですが(笑)

しかし、かの有名なアカル氏も言ってます。
回転するものは絶えずエネルギーを発し続けているのだ、と。


ミニマリストもいいけれど

ミニマリストは物を持たない主義のことです。
狭い部屋に布団とパソコン、スマホのみ。
突き詰めるとそんな感じでしょうか。
実際、都市部のサラリーマンの生き方としては進化系なのかな?と思います。
必要なものはシェアするという手もあります。

実は明るい無職もそんなミニマリストに憧れていた時期もありました。
断捨離とまでは行きませんが、無職になってから物はバンバカ売りさばいたり、あげたりしましたから。

確かにどんどん生きやすくなっていきましたよ!
物に対して惜しいとか勿体ないと考えていた思考のスペースが、マルっと無くなったのです。
この本はいつか読みたいなー、なんて悶々とすることもありません。
確かに素敵なんですよミニマリスト

しかし、残念なことに明るい無職のゴールではありませんでした。
無職でミニマリストなんてもうね、収入も無いわ物も無いわ、何?旅にでも出るの?樹海?なんて言われてしまいます。
明るい無職は決して旅人では無いのです。
俗物100%なのです!


たどり着いた回転主義(サイクリスト)

さて、先述のアカル氏の言葉ですが
回転するものは絶えずエネルギーを発し続けている。
これは物のサイクルにも当てはまる言葉ではないでしょうか。

例えば手元に時計があります。
そこそこ良い時計です。
使ってもいます。
ですがメインではありません。
そのまま持ち続けるということは、そこに留まること、回転を止めるということです。
貴方は無感情なまま、その時計をたまに使い続けます。
しかし、そこで誰かに売ったりあげたりしたとしましょう。
その誰かは間違いなくその時計を欲していたのですから、手に入ったら嬉しいです。
貴方が失ってしまった嬉しさを、その誰かは味わいます。
それって凄いことじゃないでしょうか?
つまり、その嬉しさの移動とでも言うものが回転に当たるのです。

農業にも当てはまる回転主義

そもそも農業自体が回転主義とも言えます。
農業にはとにかく回転が付き物です。
連作を避けるための輪作。
季節ごとに植え替える作物。
取れた作物を市場に流すのも回転と言えるでしょう。

楽しいですね回転!

日本の農業は残念ながら回転が滞っています。
回転の1番大きな問題、世代交代が出来ていないのです。
まぁそれも仕方ない部分があります。
農家が農地を自分のものとしたのは戦後の農地解放からです。
それまでは小作人でした。
実はそんなに世代交代の歴史が農家には無いのです。

そして今、また小作人のような制度になってきましたね。
明るい無職の知らない面も多くあると思いますが、少なくとも一般の目にはそう映る、という感じがします。


さいごに

アカル氏はこうも言っています。
回転だけに囚われるのはいけない。回転した先に何があるか想像することも大事なのだ。と。

一見回転しているように見えるけど、それは中間搾取が連続しているだけで、どんどん不幸を作っているのかもしれませんからね。

コンビニの経営計画を見て思う無職

ガストの開店ダッシュ日課の明るい無職です!


なんと330円で読売新聞が読めて、厚切りトーストとゆで卵が食べられ、ドリンクバーとスープバーがついてくる!!
朝の勉強にはもってこい、それがガストなのです!

 

そいで読売新聞を読んでたんですがね。
各社コンビニが経営計画を出したとかで。
そこに乗ってる言葉は
「縮小」「拡大」「削減」などなど。
息苦しいなぁ、なんて思う訳です。

 


「飽和状態からの奪い合い」

 

新規開拓、って言葉は夢があると思うんです。
無だった所に有が出来る。
そこで働く人、販路、買う人、多くの人に変化を与えます。

 

でも、奪い合いにはそれが無いんですよ。
元々ファミマだった所にセブンが、セブンが近くにある所にまたセブンが。
なんぼかは働く人も増えますし、販路にもなりますが、その行く末は潰し合い。

 

幸せになるのは経営計画を立ててる上くらいなもので、フランチャイズのオーナーやら買い物客やらバイト店員なんかはその煽りを食らうだけです。

結論は無いのですが、何だかなぁと思ったり。

 


「からの農業素敵トーク

 

そんな訳で世は経済戦国時代。
奪い奪われ搾取され。
雑兵はただ死にゆくのみです。

 

そこで奥さん、農業ですよ!
農業にも奪い合いの面はありますが、なんせ1次産業の強みがあります。
食を制すものとなれるのです。

 

本来、そんな1次産業だからこそ荒んだ世に疲れた人を受け入れる懐の深さがあるはずなんですが、現在それが失われているのが寂しい所。

 

それも少しずつですが補助金や、新規就農した人達の活動で緩和されてきています。
誰もが農業に興味を持てば、携われる時代が近いのです。


今はまだ怪しいですが。

 

都会で弱肉強食の争いに敗れ、疲れきった。
そんな人間が失業保険を受け取り再起するべく準備する場所として農家はピッタリだと思うのです。
なんせ飯と仕事はあるのですから。


金はないけど。

 

不特定多数を受け入れろとは言いません。
せめて、ネットで繋がって一定の信頼を置ける人間くらいなら、受け入れる懐の深さはあるはずなのです。

 

修行中の身として大層な事は言えませんが、経済戦争で負傷兵続出の世の中だからこそ、戦地から遠い田舎と呼ばれる場所には可能性があるんじゃないか、と思っております。

慈善とか偽善とかじゃなくて。


今の時代、そういう物も商売にする方法はあるのですから。
モノはやりよう、そう思うのです。

ただし引きこもりサポートとか言って強制労働は駄目絶対ですよ!
٩(//̀Д/́/)۶

農家さんの自宅用の野菜は無農薬、というのが本当か聞いてみた

農薬の知識が皆無なので勉強中の明るい無職です!

害虫の天敵の虫なんかも、農薬の一種として数えられるみたいですね!
オモロ!!

 

さてさて

「農家さんは自宅用の野菜は農薬を使わない」

なんて話は聞いたことがあるでしょうか?
先日そんな話になったので、学校の仲間に聞いてみました。
すると。

「半分は本当、でも農薬批判の意味なら完全に嘘」

との答えが返ってきました。
ほうほう、なんか面白そうですね。
ということで、もうちょっと深く聞いてみました。

 


「農薬使わなくていいなら使わない」

 

何故農薬を撒くのか。
市場に出荷する際に、綺麗な野菜を出さないと売れないからです。

 

有機農家さんの所に遊びに行った時、収穫を手伝いましたが結構虫に食われてるんです。
虫食いの大きい外葉を取って綺麗ならそれで出荷。もし内葉まで食べられていれば、それはまたの機会に収穫していました。
もし虫食いがあっても、有機のお客さんは、その辺は分かっているので多少の虫食いはOKな人も多いのです。

 

ではスーパーは、と言えば。
虫食いは許されませんね。
虫のついていない綺麗な野菜を、決まった時期に、決まった量以上出せて一人前の農家なのです。

だから慣行農家さんは農薬を使います。


今の農薬って凄いんですよ。
どの程度で分解され無害化されるとか、ちゃんとデータ化されて使用出来る農薬が決まってるんです。


故にデメリットも。
高いんです。
高いし、撒く時は毒性もあるのでマスクをつけたり大変なんです。
農薬を撒くコストは馬鹿になりません。
だから、慣行農家さんだって使わなくていい農薬は使いたくないのが本音なのです。

 


「自宅用というキーワード」

 

「農家さんは自宅用は無農薬」というのは、農薬に害があるように書かれることがほとんどです。
ですが、その本音とは
「自宅用なら虫食いあっても構わない。虫食いがあっても味は変わらない。農薬を撒いてコストを上げるのが馬鹿馬鹿しい」
ということなのでした。

 

半分本当、というのは、農薬を撒いた出荷用の野菜であっても、規格外で出荷出来なければ食べる。ということです。
(埋めて土に還元したりもします)

 


「農薬が怖ければ」

 

明るい無職もアトピー持ちの虚弱体質三十路マンなので、合わない食べ物を食べる怖さというのは分かります。
農薬は確かに無害化されてから出荷されますが、それでも過敏に反応してしまうことはありますからね。

なので、農薬が良くないと訴えたいなら、自分の選んだ農家さんから野菜を買うのが良いと思います。


有機じゃなくても、減農薬に取り組む農家さんは多くいます。
そういう方から直接買う、または販売所でその人の野菜を買うことで、どんどん有機や減農薬は広がります。

「農薬は身体に良くない!」
と訴えるより
有機や減農薬の方が売れる!見栄えが多少悪くても問題ない!」
と訴えた方が間違いありません。

 

それに、他国や他県から遠路はるばるやってくる野菜より、顔の分かる近くの農家さんの野菜を買った方が幸せになれるじゃないですか。

などと思う明るい無職でした。

農業における新規参入者が居抜きをする際のメリット・デメリット

 

立派な鉄骨ハウスの主にオラはなる!!
と夢見たのも束の間、1週間程でその夢は消え去っていきました。

オッスオラ明るい無職!

 

儚い夢でしたが、その夢は明るい無職に「居抜き農地」を使うことの難しさを教えてくれたのです。

 

今回は、居抜き農地を確保出来たら勝ち組になれるのか、というお話です。

 


「居抜きには新規参入者が喉から手が出る程欲しいものが詰まっている」 

 

農家の後継をこせがれ農家、完全新規の非農家を新規参入者と言うらしいですね。

こせがれ農家が持っていて、新規参入者が持っていないものとは

・農業機械
・農地
・設備
・その土地での栽培技術
・その土地での人脈
・販路

とまぁ農家をやるために必要なものほぼ全部と言っても過言ではありません。

新規参入者はその全てを自分で開拓せねばならないのです。
国からの助成金は、それを補うために存在するのです。


助成金はトータル7年、フルで受け取れば計1050万。
プラスアルファで無利子の貸し付けや自治体ごとの助成金があったりしますね。

物凄い大金です。

ですが、それを受け取ってもなお埋まらぬ差が新規参入者には存在するのです。

 

居抜きとは、後継者のいない農地をそのままマルっと借り受けることです。
つまり、こせがれ農家と同じスタートラインに立てる!!!
これは農家を目指すものにとっては夢です。

初年度から生計を立てられる可能性がそこにはあります。
助成金に頼らず農家になれる!!!

しかし、無料より高いものは無い、その言葉をしかと胸に刻んでおかねばならないのです。

 


「居抜き=価値のあるもの」

 

大粒のダイヤがあります。
それを赤の他人に無料で渡すでしょうか?
答えはNOですよね。
家族なら別ですが。

農家にとっての農地、農業設備とは、ダイヤです。
今も使っているなら、それはこれからもお金を生み出し続ける金の成る木なのです。

果たしてその金の成る木を作る場所、技術を他人に渡すものでしょうか。
やっぱり、渡しませんよね。

 

しかも相手は新規参入者、自分の持っている金の成る木を心から欲しいと願う人間なのは分かりきってる事です。
相手か欲しがっているものを自分が渡すのですから、そこには対価を求めます。
その対価は新規参入者が思っているよりも巨大で、底なし沼のようなものかもしれないのです。

 

それは当然の対価です。
長年農業をしている人程、設備を持っている人程、農業で苦労し、悩み、苦楽を共にしてきたはずです。

そんな場所を譲り渡すのです、その対価は物凄いでしょう。
家族以上に家族となり、師匠として礼節を尽くし、それでもなお足りないくらいの対価になる事は請け合いです。

その覚悟が明るい無職にあるかと言われれば、無かったと思います。

 


「居抜きを目指すなら、対価に変わるものを」

 

この人間にならここを任せられる。
大切にしてくれる。
その気持ちが育って、ようやく対価となるのです。

+アルファで、その場所を親族が継がない興味無いと見捨てて困ってる、なども必要ですね。

 

結果として明るい無職は居抜きの話は流れましたが、それで良かったと安心する面が大きくあります。

誰かから話が来たからと言って軽い気持ちで乗るような話では無かったと思います。

 

相手の方がとても話しやすい方で、すぐお互いの求めるものが伝え合えたのは助かりました。

 


「新規参入者の強み」

 

新規参入者は、こせがれ農家にない強みがあります。
それは自由なことです。

作りたい作物を選べ、住みたい場所で農業ができ、師事したい人の元で学ぶことができます。
時間をかけてじっくり動けば、どれも現実的に可能でしょう。

信頼関係の構築されていない人の農地を居抜こうとする、というのは、この全てを捨てる行為です。

しかもこせがれ農家と違い親族ではないですから、くっそ重い対価を要求されるでしょう。

 

そんな訳で、美味しい話かとワクテカした一件でしたが、破局した結果色々考える機会にもなり、自分の意思を再確認することが出来ました。

 


「これからの計画」 

 

まずは学校にしっかり通い知識を身につけ、仲間を作りたいと思います。

その合間にバイトをして農業資金を貯めます。
それでも時間はありますから、あとは農地探しと農家訪問です。

来年は何なら期間工をしてもいいかな、と思っています。
今年作った人脈で、休みの日は就農地候補の場所で農業をしながら。
1年頑張って、更に2年3年頑張ってもいいですね。


期間工ですから年100万以上のペースで貯蓄もできるでしょう。3年で300万〜500万。
さらに数年かけて就農地を探し、信頼を築いていれば盤石です。

38歳独身無職が4年かけて磨いた農業知識と技術を持ち、更に資金500万以上で農業に参入。これぞ盤石!無敵!独身!

独身(๑•́ω•̀๑)・・・

 

で、でも4年後ってもまだ38歳なんですね。ビックリ。

30越すと50くらいまでは、なんだそんな年齢か若いなぁと変な感覚になりますね。

そんな訳で、居抜きが出来るかも、という1週間の淡い夢は明るい無職に様々な思考をもたらしてくれました。
経験に勝る知識なし、ですね。

 

愚者は自分の経験から学び、賢者は他人の歴史を見て学ぶ。なんて聞きますが明るい無職は愚者なので無問題デス!