明るい無職は農家になりたい

非農家無職33歳が農家を目指す。

無職とお金~農業次世代投資資金(準備型)~

無職が農家を目指しだしたのは、退職して3ヶ月程してからでした。
農家を目指すために退職した訳ではないのです。

Bライフ(小屋暮らし)に興味があった無職は、小屋の周りで自給自足の畑を作りたいと考えました。
農作業が面白ければ、作物を売れないかな?そんな軽い気持ちで最初は相談に行ったのです。

まぁボロクソに言われましたね(涙)
しかし相談員もプロです。
もし無職が本気なら、と魅力的な話をしてくれました。
それが、農業次世代投資資金(準備型)(以下、支援金)です。


ミニマムライフ無職

支援金とは如何なるものか。
ざっくり言うと

・農業勉強する二年間は、許可のある教育機関か農家さんで研修すれば年150万あげるよ
・研修終わって1年間農業しなかったら金返せとか条件はあるけど、真面目にやってれば大丈夫大丈夫

うっひょぉ!なにそれ!

と、心の中で無職はピョンピョンしました。
だって無職はBライフを目指していただけあって、年間100万で生きる生活を夢見ていたのですから。
それが150万生活費を貰いながら農業も目指せるって奥さん!
最高でしかないかもしれないかもしれないじゃないですか(嬉しさのあまり日本語崩壊)。
ちなみに無職が在職中によく調べていたワードは、Bライフ、スローライフ、ミニマムライフ、ミニマムライフコストです。

非農家無職の憂鬱

しかしこういう類いの支援金は、何かしら説得力が背景として無ければ貰えないことを33年間底辺で生きてきた無職は知っています。
なので無職は半年間、僕最初から農業目指してましたよ?とばかりに動きました。
家にいるときは本を読み、プロフェッショナルを見てイメージを養いました。
そこから怖い怖い言いながら農業体験にも行きました。
興味本意で取った狩猟免許、大型特殊もまさかの説得力となります。

しかし、無職には問題もありました。
やりたい品目や、やりたい土地が特に決まっていないのです。
そうなると師匠を探すにもなかなか進展しません。
ここで間違えれば移住村八分問題に巻き込まれたり、過酷な品目に足を踏み入れ地獄を見かねません。

なので焦って探した農家さんで二年研修するよりは、一年教育機関で研修し、その間に師匠となる農家さんを探せばいいのかな、と考えていました。

からの制度改正

なんて悩んでいるうちに新年ですよ。
師匠がいないなら、と考えていた教育機関は二月に願書締め切りです。

補助金教育機関への入学、及び農家さんの研修が決まってから申請するらしいのでまだ大丈夫。
(県によって違う可能性があります)
でも小心者なので一応確認します。
すると

申請は6月以降なんですがねー、国が制度を変更するのでまだ正確に出てないんですよ。
あと無職さんが希望する教育機関は大丈夫なんですが、農家さんでの研修は対象外になりそうです。

なぬ。
じゃあ地元で有力な農家さんに弟子入りしてからの農業って出来なくなるの?

いえ、農家さんでも雇用という形で研修してる所はは変わらないみたいです。でもどう変わるかは完全にはまだ分からないですね。

ふーむ。
元々は教育機関から農家研修に移る場合の手続きを聞こうと思ったのだけど、予想しない話になったなぁ。
どうなるんだこれ?

無職の場合

無職の言う教育機関とは農業大学の農家養成コースです、そこで一年、農家研修で一年を考えていました。
しかしこうなると、当てにしていた農家研修は補助金対象外になるかもしれない。
そもそも無職はまだ研修したい農家さんも決めかねている状態。

そこでメリットデメリットを考えてみた。


補助金を使う場合

メリット
・生活費、活動費を全て補助金で賄えるので、いざ農業を始めたときの初期費用を貯めておける。
・農業大学の全てのシステムを使用可能なので、初期費用だけで講義も全部受けられる。(補助金を使うと自然とそういうコースになる)

デメリット
・勉強しながらすぐ二年目の研修先を見つけなくちゃいけないので、あまり望ましくない研修先になる可能性がある。
・支援金を受ける場合、年間200日は大学に通わなくてはいけない。
・バイトをするにも条件があって実質出来ない。
忙しくてもう無職なんて名乗れない。


使わない場合

メリット
・バイトが可能。
・バイトによっては貯蓄も増やせるかも。
補助金を使わない農家育成コースは実質年30回の講義に出ればおk。
・ゆっくり農地の確保、研修先の選択、研修に必要な書類を準備できる。
ほぼ無職と変わらぬ状態。

デメリット
・貯蓄が減る可能性が高い。
・独立が一年遅くなる。
・大学の講義が有料になる。

ふむ。
問題は金だけですね!

農業を始めるにはとにかく金がかかります。
少しでも自己資金は貯めておきたいところ。
流石の無職も二年間の無職を耐えきれるお金はありません。

しかし支援金が無い方がSNSやblogとしては面白いですね。
どんどんお金が減って凹む記事や、収入を求めて動き回る記事がネタになります。
一方で支援金を受けた場合は、とにかく次の研修先を探す記事と農業の記事だけです。

これじゃまるで真面目な農家blogですよ。

なんだ!悩む必要ないやんけ!

ワイは無職や!
無職なんや!
それを活かさないでどうするんや!!
(少し前まで計画が頓挫して凹んでました)

そんな訳で今年もあまり変わらず、少し忙しい無職として頑張ります。
いえ、頑張らないで頑張ります。