明るい無職は農家になりたい

非農家無職33歳が農家を目指す。

幸福度ランキング58位の国、日本

世界の幸福度ランキングなるものが発表され、ニュースなんかでやってますね。
日本は前回54位で、今回は58位。

 

サラリーマンやってれば気にしなかったニュースですが、暇なせいか思うところがあったのか気になったので書いてみました。

 

 


「幸福度の概要」

 

幸福度は

国民一人あたりの国内総生産
健康寿命
社会の自由度
他者への寛大さ
社会的支援
政府、企業の腐敗のなさ

などを数値化したものらしいです。
日本はと言うと

国内総生産▶24位
健康寿命▶2位
社会の自由度▶64位
他者への寛大さ▶92位
社会的支援▶50位
政府、企業の腐敗のなさ▶39位

ここに何を見るかは人それぞれですが、やはり1番低い「他者への寛大さ」が目を引くところです。

 


「日本人は本当に寛大さが無いのか」

 

実はこの寛大さ、チャリティー意識の高さで判断してるらしいです。
日本人は宗教的なこともあり、元々チャリティーだなんだと言うのにはあまり興味がありませんやね。

とはいえ、誰かのためにお金を使おう、という人間が少ないのも本当のところかもしれません。

 

お金=労働の対価、となっている現状、お金を誰かに無償で渡すというのは一種の偽善のように取られがち。
実際、労働を売ってお金を貰っているとそういう思考に必ずなります。

労働なんて辛いものをしてまでお金を貰ってるのですから、その対価であるお金は大事で可愛いもの。

 

お金⇦ぴっ

チャリティー⇦ぴっ

「それを わたすなんて とんでもない」

 

しかし寛容性が最も無いのは職場ではないでしょうか。

仕事はお金を得るもの、だから仕事の効率を下げる相手や、仕事中不愉快にさせてくる相手には攻撃的になるものです。
休みも、お金を使って楽しむものなので、それを邪魔する相手には辛く当たったりします。

そんな環境で他人に寛容になれるのは本当に一部の人間でしょう。

 


「商売だから仕方ない」

 

農業の話をしていた時でした。
AさんがBさんの果菜類の収穫を手伝って、失敗して収穫物をいくつかダメにしてしまったらしいのです。
そうしたら、Bさんがブチ切れした、と。

 

「商売だから仕方ないんだけどね」

 

とAさんは言っておりました。
確かにダメにした収穫物は売り物にはなりません。
損失が生まれたということです。


ただ思うのです。
じゃあブチ切れたことで、その損失は補填できたのだろうか?と。

 

思うに、その時の正解は

「あー、売り物にはならないね。オヤツにしようかね」

と、売り物にならない事を伝えつつも、無駄にはならないと伝えることのように思えます。

商売だから失敗すれば何をされても言われても仕方ない。
というのが昨今の生き辛さの原因のような気がするのです。

 


「さいごに」

 

お金というのは価値が数値化できるからこそ便利なのですが、数値ばかりを見て人の感情という見えない部分を無視し続ければ、寛容性なんて永久に生まれないんじゃないですかね。

 

寛容性を失った社会を生きるのは自分自身でもあり、家族や友達や周囲の人も同様です。

その事をしかと胸に留め、まず自分から寛容になっていくことで、大切な人々も寛容性のある社会で生きていけるのではないか、などと明るい無職は思うのでした。