明るい無職は農家になりたい

非農家無職33歳が農家を目指す。

農業次世代人材投資事業ー準備型ーについて無職が思うこと

貧しても困しなければいい。
Twitterは名言の宝庫ですね。
絶好調で貧している明るい無職デス。
鳥の胸肉おいちぃ(グラム60円)。

農業次世代人材投資事業について前に書きましたが、今回は少し進展があったので追記です。

まぁダメでしたって話なんですけどね!


「提出書類が県によって違うでござる」

数年前から年々変更が加えられるこの支援金。
理由は農業の定着率が安定しなかったり、不正使用だったりするようです。

最初の頃は、この準備型支援金を使っても特に何年間農業しなきゃならない、などの条件は無かったのです。
ですが支援金を受け取ったのにてすぐ農業を辞めてしまう人も居たようです。
結果、準備型支援金を受け取ったらその〇倍の期間は農業で生計を立ててね、無理なら返納ね。
というような条件が増えました。

一番ウヘェと思った話は、農家に婿入り(嫁入り)する人に使わせて、既存の農家さんが丸っと得していたなんて話ですね。
確かに親戚でもないので研修も受けられますし、研修記録も問題ないでしょう。
ですが国の望む「農家が増える」ということには貢献できません。

・連帯保証人

明るい無職にとって致命的だったのは、連帯保証人の欄です。
親に頼もうかと思っていたのですが、なんと明るい無職の県では年齢制限があり、親には頼めないことが判明しました。
親戚に頼ろうにも、連帯保証人はあまりに重すぎる条件です。
農家やりたくて支援金欲しいから連帯保証人になってくれ!なんて言われてもぶっちゃけ明るい無職も嫌でござる。

連帯保証人にはなるな、って散々言われてるこの世の中で、親以外の連帯保証人を求めさせるっていうのは厳しすぎやしませんかね?

ですが、この農業次世代人材投資事業というのは県が支給するので、県によって提出書類が変わってきます。
大阪市で調べたところ、年齢制限も無く連帯保証人の人数も1人、ですがこちらは預貯金が支援金と同じ額ある保証人しか認められないようです。
他にも調べてみたら、連帯保証人の去年の所得証明が必要などもありました。
就農予定地が決まっていないなら、他県に行くというのも手ですね。
支援金が欲しいなら。ですが。

「準備型は必須ではない訳」

うあー、支援金使えないのか。農業無理ぽ......。
っというのはちょっと待ってください!

準備型は使うなら使うでかなりその後が大変になるのです。
県に監視されている状態が続くのはもちろん、こちらから提出する書類も多くあります。
支援を受けて1年以内に本格的に農業を始めないと支援金の返還が待っています。
そこに受け取った期間の〇倍の年数農業せいよ、とまで言われてしまうのです。
ダメなら還付です。年間150万とはいえ、きっと生活費や農業へ資金を回してしまっているでしょうから、実質完全な借金となります。

しかもしかも、今年度から先進農家さんへの研修はダメになるらしく、農の雇用や国の定めた学校、先進農業法人などでしか準備型は使えなくなるのです。

ね、結構大変なんですよ準備型。

一方、準備型を使わない場合ですが、当然何の縛りもありませぬ!
農業法人に務めながら農地を探したり、農の雇用で先進農家さんのとこで普通に働いたり、あとバイトしながらお金を貯めつつ農地を探しても勿論OKです。
農業法人だからとて、皆良い法人ばかりでは無いですからね。農業法人で働いたから農家として成功する訳でもありませんし。

「環境に応じた動きでええんやで」

支援金を使えばバイトせずに農業を学べます。
ネックである就農の期間も、すでに土地が決まっていて、親など手伝ってくれる人がいるなら問題なくこなせるでしょう。
その場合は、断然支援金はありがたいものです。

支援金の無い場合のデメリットだってあります。
未来を保証してくれる人もいないし、後押しする人もいないので、とても諦めやすい環境です。
行動が伴わなければ足踏みしてるだけで数年過ぎてしまうかもしれません。

なので自分に合った環境を選ぶことに意味があります。
支援金が受けられる、受けられないで判断せず、是非自分の環境を見て新規就農を目指して欲しいと思います。

ですが、あまりに国の補助としては間の抜けた話だなぁとも思ってしまいますね。
農家という選択を、もっと普通に会社員をするように選べ、ダメなら会社員に戻る、そういう流動性も農家の世界には必要に思えます。
覚悟のある人間だけを選択した結果が今なのですから、今が不味い状況ならとりあえず流動性も考えてみて損は無いんじゃないですかね。

などと思う無職であった。