明るい無職は農家になりたい

非農家無職33歳が農家を目指す。

二十歳の君へ〜無職の魔法〜

拝啓、二十歳の君へ。
二十歳といえば、君は介護をしていたでしょうか?
まぁもう少し後な気もしますが。
安心してください、君はリーダーに虐めぬかれ辞めます。
介護をしたいと思い続けた君には酷なイベントかもしれません。
安心してください、すぐ忘れます。


それから君は郵便局に非正規で入ります。
まだ非正規から正社員雇用していた時期ですね。
安心してください、すぐその制度は無くなります。
やはり君は他班の人間に弄られ始め、人間不信になります。
その人間不信はしばらく続きます。
でも安心してください、三十路辺りから一周まわって来て人が好きになります。

そこからなんやかんやありましたね。
楽しい思い出ばかりとは言えません。
でも安心してください、そこの無職期間が貴方の自信になり、また無職になります。

もう何度目か分からない無職の君へ。
三十路を前に初めての正社員になります。
おめでとう。
今まで培ってきた底辺経験から、君はそこそこ楽しく正社員ができます。
でも安心してください、そこで昇給は無く期待していたボーナスも酷いものです。
君に辞めたいと思わせるには十分な環境があります。
そして君はその通り三十路を過ぎてまた無職になります。



でも安心してください。
君は無職になることで確かな価値観を得ます。
人に厳しくされたことで優しさを知ります。
低い給料は君にお金の価値を教えてくれます。
ずっと始めたかったブログも始めます。
SNSというツールは君に未知を想像する機会を与えてくれるでしょう。

そして君は農業という確かな目標を得ます。

二十歳の君へ

三十路の僕は、今までの人生をすべて肯定できるようになりました。