明るい無職は農家になりたい

非農家無職33歳が農家を目指す。

とある農業大学の就農一年コース

今現在、非農家が農家を名乗るためのオーソドックスなコースは

研修先を探す

支援金を二年貰いながら研修

研修先の力や、自身の行動力で農地を探す

となります。
しかし無職が農家になろうと決めたのは数ヵ月前。
まだ研修先も決まっていません。
じゃあどうするか、実は各県には就農を推進する学校が幾つか存在します。
無職の住む県にも県南、中央、県北に何かしらの研修施設が。
今回のお話は、その一つである農業大学の就農一年コース見学の話です。

就農一年コース概要

就農一年コースは、その名の通り就農する意思のある人間を一年間指導してくれるコースです。
入学金は約二万円。
この二万円に、指導、農地とハウスの貸し出し、農機具の使用、種、教科書、トラクターの練習、トラクターけん引の練習、実習室、などなどの使用料(授業料)が全て含まれています。
と、考えると安いですよね?
ところがどっこい、ここからが面白いところです。
なんとこのコース、貸し出された全ての物を自由に使い、取れた野菜を売って学校に納めるまでが授業なのです。

そして売上は数値として出され、順位も付けられるとか。
ゲーム感覚で楽しめ、かつ独立就農する前に消費者と生産者の感覚が掴めるのでこれは面白い!
売る時も手売りで、POPなんかも自分で作るみたいですね。

縛りがとても緩い

でも今更大学なんて、色々忙しいのに......。
と思うでしょ?違うんですよ!
なんと!月の登校日は三日程度なんです!
これならバイトしながら、就農先を探しながら、無職しながらでも大丈夫!

トム「ワーオ、ジュディ!これ本当かい?これならフットサルに夢中な僕も大丈夫だね!合宿も遠征も行けるよ!」

ジュディ「あ、やっぱそこまでは無理や」

トム「ホワッツ!?」

確かに登校しての授業は月三日程度なのですが、借りている畑の管理は自分なので、それなりの頻度では通わなければなりません。
例えば育苗の世話などは全員で担当するので、1週間に1度は必ず登校せねばなりません。
登校日と作物の世話と日常、これをどう処理していくかも実際に就農した時に役立ちそうです。

ここに通って就農できるか

答えはNOです!
大学のコースということもあり、ここはあくまで就農の入口。教えてくれるのは学術的なことや、農業の基礎です。
そこには就農先の後押しや支援はありません。

無職の結論としては

メリット
・就農の第一歩としては素晴らしい
・自主性に任せているのも理にかなっている
・生活との共存が比較的簡単
・一応支援金も使える
・農活仲間が出来る

デメリット
・就農先などは自分で動かなければならない
補助金をもらう場合。そこそこの縛りが出てくる
・縛り→入学金が二万から十万に(でも追加料金なしで大学の講義が受けられる)
    年間200日以上登校しなくてはならない
    支援金二年目の計画も提出しなくてはならない

というところでしょうか。
今回無職は支援金無しで行こうと思うので、あまりデメリットは気にしなくていいですね。

支援金を使わない訳

支援金を使えば年間百五十万の生活支援があるので、バイトは全くしなくて済みます。
しかし、貰ってしまうと生活は完全に大学に持っていかれるので、農家バイトなどは難しくなるでしょう。
また、支援金の制度が変わるので二年目もあまり楽観視はできません。
書類の提出期限によっては、あまり気の進まない農業法人へ研修に行く可能性もあります。

なので明るい無職は貧乏してでも支援金無しを選ぶことにしました。

それが果たしてどういう結果を生むのか。
お楽しみに!!