明るい無職は農家になりたい

非農家無職33歳が農家を目指す。

無職、農家を目指す③

さて、農業相談に行った無職はとりあえず親を言いくるめ、家族を味方につけました。
流石この無職を育成した親というべきか、かなりスムーズに仲間になってくれた感がありましたが。
その過程で、説明するべく資料はかなり用意したので、自然と無職も農業の知識が増えていったのは面白いものでした。
その頃には無職も、
農業イケるんじゃないか
むしろ最高の選択なのでは?

というポジティブシンキングな感情が生まれていました。


行ってて良かった相談会

そんなある日、無職の元に一通の手紙が。
差出人は農業相談の大本部署、中身は農業見学バスツアーのお知らせだった。
新規就農に理解のある農家さんのとこへ見学に行こう!というもの。
人見知りコミュ障な無職だったが、これは初めの一歩としてやるべきか、と断腸の思いで参加を決意。

当日、集合場所には20~70歳程の老若男女が集まっていた。
バスの隣の席には大学生だという青年。
無職もここは頑張りどころと会話をしたのだが、お互いコミュ障のようで、気が付けば無言に
とても心地よい移動時間となった。

バスツアーは、農業法人、非農家出身の有機農家Aさん、同じく非農家出身の慣行農家Bさんと回り、お土産に山のような野菜を貰い解散となった。
この時無職が注目したのは非農家出身の方々、それと昼食時に話を聞かせてもらった有機農家Cさん。

有機Aさん「有機は選択肢の一つ。自分に合った形態を選ぶと良いよ!自分は畑に出るのが好きだから。多品目の有機はとても楽しい!」

慣行Bさん「やってみたら儲からなかった。あと数年やれば補助金の期間が満了なので、辞めるのも選択だと思ってる」

有機Cさん「補助金貰えるんだから、好きなことやったほうが面白い。断然有機だNE☆」

見事に主義主張意見の異なるこの三人が、後に無職の農業観を変えることとなる。
のだが、長くなるのでまた次回!